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2024/05/18 12 : 50
CATEGORY : [小説]
今日は、ムヒョの誕生日・・・・。
ぼくは今日をどれほど長い時間待っただろうか?
毎日毎日、誕生日プレゼントを何にしようか?とか、やっぱ、ケーキは必要だよね。
とか、夕食は豪勢がいいよね。とか考えながら、だだでさえ苦しい生活なのに
経費を切り詰めて、この日に懸けていた。

なぜ、そこまでするのかって??
――― そりゃぁ、決まっている・・・。ムヒョの笑顔が見たいから・・・・??
     ムヒョに喜んでほしいから・・・??ムヒョに「ありがとう」と言われたいから??
――― うんうん・・・全部違うと思う・・・・。
     やっぱ、ムヒョが好きだから・・・・。ムヒョのためだから・・・・。
ムヒョの笑顔とか、喜びとか、ありがとうの言葉は、望んでいないといったら、嘘になるかも
しれないけど、言われたらおまけみたいな、得した気分になるだけ・・・そんなことは、
めったにないので望みは低い ―――。
 
今日はナナちゃんたちも6:00には来る予定だし、ヨイチさんもいつ来るかは、
わからないけど
駆けつけてくれる予定だ・・・。
ビコさんは仕事がかたずいたら、よってくれる。
今日はとてもにぎやかになりそうで忙しい一日だなっとぼくはそう思いひそかに笑った・・・・。
 
ムヒョはまだ夢の中でいる・・・。自分の誕生日なんか気にしない人なので、忘れているのだろう。
僕はムヒョの誕生日パーティの飾り付けをしながら主役のムヒョを起こさないようにパーティの
準備を進めた。
 
そうじは念入りにし、洗濯物は早く終わりにしてしまおうと大急ぎで家事をこなしている。
 
っとそのとき、ロージーの騒音に目がさめたムヒョが起きてきて、飾り付けの終えてあってある
居間のほうにあしを進めていた。ロージーはあわててムヒョのほうへ駆け寄る ――――――。
僕は居間の飾りをムヒョに見られまいとして精一杯、手を広げて隠そうとした。
 
「おいっ何だ?騒々しいナ・・・・」
「あっムヒョ、起きたんだね・・・」
「ああ、腹減ったから、なんかねェのか?」
「あっもうそんな時間??まっててね~ムヒョ、今から作るよ」
僕はいたっていつもどうりに・・・・普通に振舞ったと思う。
「早くしてくれよ、死にそうだからナ」
ムヒョが僕の体の壁を通り抜けようとした!!
「待ってよムヒョ、居間は掃除中だから汚いから、そうそう、寝室にお昼を持ってくよ」
僕はあわててムヒョを引き止めた。
「そうなのか、まぁ仕方ねェナ。ヒッヒッ」
僕も作り笑いをして、ムヒョをどうにか塞き止めた。
きづいちゃったかなぁ~と思ったけど、そんなことは気に留めず、
ムヒョのごはんを作るのに取り掛かった。
 
ムヒョのご飯を作り終え、寝室に向かいムヒョにごはんを与えて、僕は自分の仕事の続きを始めた。
飾りつけもなんとか出来上がり、そうじも完璧にしたのでフローリングは新居のようであった。
ムヒョの食べ終わった皿も洗い、植木鉢にもいつも以上に水をやり、あとは、夕飯の準備である。
 
ムヒョはお昼を食べ終わるとすぐまた夢の中へと旅立つ。
今日は君が主役なのにね。とつぶやきながらムヒョが寝たのを確認すると、真っ先に買い物袋と
財布を持って買い物に出かける。
 
パーティが始まるまであと4時間を切った。
ロージーは買い物ついでにケーキ屋に寄るつもりらしく、ケーキの引き買い券を手にしている。
ムヒョが精々寝ていられる時間が3時間だろう・・・・そしてまた起きてくる。
その間に買い物を終わらせ、ケーキを買ってパーティの支度をしながら、ムヒョが居間に来ないか、
見張るのである。
 
1時間で買い物を終わらせたロージーはケーキを持って帰宅した。
相変わらず、ムヒョは愛くるしい寝顔をしながら、スースーという寝息を立てて眠っていた。
 
何の夢を見ているのだろう・・・・。
相当寝ているので見る夢もだんだんなくなってきているのではないかと思うくらい・・・・。
でも、そんなムヒョの見る夢の中に僕が出てきたらいいなぁ~。
ほんの一瞬だけでもいい・・・僕を君の夢に出させて・・・・。
ロージーは顔が赤くなっていた。涙も少しこぼれた。
 
「さぁ、やりますか!!」
 
そういうと、ロージーは豪勢な夕食をつくるためにキッチンに立った。
なんといっても客人が多い・・・・・。ナナちゃん、けんじ、ヨイチさん、ビコさん・・・・・・。
それに、自分と今日主役のムヒョだ。計6人。
六人家族分かよと思うかもしれないが、食べ盛りばかりいるのだ。
あまるくらい作らないと、足りないのだ。
 
大急ぎで、からあげやフライポテトやグラタンやサラダなどをつくり、
時計を見るとあと30分だった。
 
「あと30分かぁ・・・」
とても楽しみにしていた時間。
前から計画していた時間。
たのしい時間。
大切な時間。
――――――――が、もうすぐやってくる・・・・・。
 
でも、そんな時間は長くは続かない。
楽しいときこそ時間の経つのは早い。
待っていた時間よりも早い。
―――――――――光陰矢のごとし。
 
待っている時間とたのしい時間が比例すればいいのに・・・・。
でもやっぱり反比例なんだよね・・・・・。
 
こんなに時間が早いとムヒョと別れるのが早まっちゃうっ!!
時間よ、止まれ。止まって!!止まってください。
何でもします。だからムヒョとの時間をたくさん創って・・・・!!
ムヒョとの別れを先伸ばして・・・。別れたくない!!
別れたくないよぉ~~~。ムヒョ・・・好きだよ。
言えないけど、わかってもらいたいけど・・・大好きです。
こんな僕でごめんね。
ムヒョとはまったくの正反対の性格で・・・。
いろいろ喧嘩もしたけど、いろいろ楽しかったなぁ~・・・・。
正反対だから自分には持ってないものを持ってるムヒョに憧れて、
それがだんだん時間を
重ねるにつれ『好き』という感情が生まれてきたんだね・・・。
 
―――――――― 時間って大切だね。
時間が本当の自分の気持ちを気づかせてくれる。
時間が偶然をつくる。                                                                                                 
時間が思い出を作る。
時間が未来を導く。
時間が--------------------------------------------------。
そのとき誰かが僕を呼んだ気がした。
「おいっロージー」
「おいっ起きろ」
「ったく・・・」
「おいっもう、朝だぞっ飯っ飯っ、腹へって死にそうだ」
 
ムヒョの声だ・・・・。ん?朝っていった???飯?・・・・・・・・。
-------------------------!!!!
「おっおはよう、ムヒョ!!」
ロージーは目を丸くして自分が今いる状況を把握しようとした。
「おめェ、きのう何したか覚えてるか??」
・・・昨日のことなんて覚えてない!!
えっ!!もしかして・・・・お酒飲んでドンチャン騒ぎしてなんかやらかした??
お酒??お酒なんか買わなかったけどなぁ・・・。
ヨイチさん当たりが持ってきたのかもしれない・・・。
「おいっおめェ、覚えてないのか・・・??」
「うん・・・まったく・・・。何かしたの?僕・・・・」
「じゃあしょうがねェよナ。ヒヒ・・・」
僕は眉をひそめた。

「おめェ、がんばっていたみてェじゃねェか!!」
「は??」
僕はさっぱり何がなんだかわからなかった。
暗いトンネルを走ってるみたい。
まったく先が見えなかった。
「昨日、俺の誕生日を祝うために朝から、何も食べずに準備してたろ?」
「うっ・・・うん」
YES、NOの受け答えしか出来なかった。
「で、お前は俺をおどろかすために・・・・」
「そう・・・」
「フンッ  俺が驚くとでも―――??」
「えっ・・・驚かなかったの??」
「あぁ」
「俺は前から知っていた。なんかおまえソワソワしてたからナ」
「知ってて黙ってたの??」
「ひどいよ・・・ムヒョ・・・・」
「でもそのほうが楽しかったろ??」
「・・・・・・・」
僕は思い返した。楽しかったのかな??でも結構笑っていたかも!!
まるで、修学旅行の計画を立てているような気持ちで・・・・・。
計画するのは楽しい。いざ、旅行となるとなんか楽しさがなくなる。
計画して、計画の楽しさに浸りたいからっその計画を実行しないという人も中にはいるだろう・・・・。
―――――――― 結論は出た。
「楽しかった・・・」
なんかムヒョに見透かされているようで嫌だった。
「こんな俺でも驚いたことがあった・・・」
「へ??何??」
僕は思いもよらない言動に戸惑った。
「おめェさぁ、飯作って、ソファーで寝てるなよナ」
「えっ??寝ちゃったの??」
「おめェ、ベットに運ぶの大変だったたんだゾ」
「まぁ、ナナたちが手伝ってくれたから出来たけどヨー」
「ナナちゃんたちが・・・・」
「おめェ、途中で寝ながら泣き出したからヨー、ナナから説教!!でも聞いてなかったけどナ」
-------------------------------ムヒョが昨日のいきさつを教えてくれた。
それから、ナナちゃんたちは僕がつくった夕飯を食べているときにヨイチさんが来て、
冷蔵庫から僕が買って来たケーキ食べているときにビコさんが来て・・・・
ムヒョの誕生日を祝ったらしい・・・・。
-------------------------------とても楽しそうだなぁ~と僕は思った。
「あっ・・・そうそうこれだ」
「ホレっお前に手紙だ・・・・」
「何か知らんけど、俺は読んではいけない手紙らしい・・・・」
「まっ興味ねェけどナ」
その手紙にはロージーさんへと女の子らしい字で書いてあった。
「ナナちゃんからだ!!」
でも他にも手紙の参加者はいっぱいいた。
けんじ、ヨイチさん、ビコさん-------------!!
手紙にはこうに書いてあった。

ロージーさんへ
 
ナナ:ロージーさんがソファーに寝ているときはびっくりしたよ。きちんと休まなきゃ!!
    がんばるのもいいけど体を大切にね。
けんじ:お前、重いんだよ~~・・・・。まぁ、がんばりすぎんなよ!!飯抜きってきついぜ!!
ヨイチ:事務所に行ったら一番楽しみにしているはずのロージーの姿がなくてびっくりしたぜ。   
   まぁ、がんばりすぎの疲労で寝てしまうのは、お前らしいかもなっ!!ほどほどにな!!
ビコ:ロージー君がいなくて寂しかったです。なんか盛り上がってもサブメインがいないとね。
全:ロージーがいないとムヒョの誕生日が成り立ちません!!
なので今度の土曜日にムヒョのパーティは延期です。でも食べ物は腐っちゃうからたべました。
   こんどは全員でやりましょう!!ムヒョには内緒で------------!! 
                           
                           By  ナナ、けんじ、ヨイチ、ビコ
 
---------------------------------------!!
うれしくて涙が止まらなかった。
ムヒョがヒヒっと笑った。
みんなが僕のことを気にしてくれた・・・・・・。
ふときづくと小さい手が頭をポンッとたたいていた。
「まっ、今度は面倒かけるなヨ!?」
「面倒かけたら、地獄行き決定!!」
「うん!!!」
僕は大きく頷いた。
 
良く寝たので気分がいい~~~。
でも良く寝たからではない-----------------------------。
みんなが心配してくれた。
僕を必要としてくれた!!
最高の一日となった。
 
そんなほんわか気分をぶち破ってムヒョが-------------------。
「おいっ飯早く!!」
「はいはい・・・ただいまっ!!」
僕はキッチンに向かう途中のカレンダーに目を留めた。
僕はおもむろに赤ペンをカレンダーの下にある机から取り出し、太いほうのキャップを外して、
土曜日に大きく花丸をつけた。
はみ出したり、にじんだりしたがお構いない・・・・・・・・。
ムヒョの誕生日パーティ!!
 
また新たな楽しいロージーの計画の時間が始まった。
今度はがんばりすぎずに-----------------------------------・・・・・・・・・。
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2008/03/07 00 : 36
こめんと [ 0 ]とらっくばっく [ ]
CATEGORY : [小説]
1月23日・・・・・今日は俺の誕生日だった。
 
誕生日??あんまり気にしていない。
いちいち気にしていたら身がもたねェ――――。
 
―――――でもそんな記念日をいつも気にしている奴がいる。  
 
ロージーだ。
 
こいつと暮らすようになって、記念日だの毎日がなんかのイベントみたいだった。
そんな毎日が充実していたのも事実だ ――――――・・・・。
 
MLSのときはそんなん気にしてなかった・・・・。
 
たびたびヨイチやエンチューが「おめでとう」とかは言っていたような気がする。
誰かしら、「おめでとう」とか「誕生日だろ?」とか言ってもらわないと
自分でも気づかない・・・・・・寂しい人間と思われるかも知れねェ――――――――。
 
でも今は違う。
 
毎年毎年・・・俺に誕生日が来たことを教えてくれるアラームがあるから・・・・。
 
 
今日も忙しく何かをやっている。
考えなくてもわかる・・・今日は俺の誕生日――――――――――。
 
カレンダーにでっかい丸印があるから。
ロージーがこのごろウキウキ気分だから。
 
何年も住んでいると何がそんなにうれしいのかわからないが、俺の誕生日が近づくと
態度が変わるということがわかった。
 
わかりやすいヤツ。
 
そんなロージーを尻目に俺は気づかない振りをしている。
いつものように冷静な態度で―――――――――。
「様子を見に行くか・・・・」とつぶやく。
 
気づかれないように、そっと。
 
腹でもすいていたのを口実に居間に向かう―――――――――――。
 
とそれに気づいたロージーもこっちに向かってくる。
 
様子を見に来たことを気づかれないように冷静にかつ今起きましたオーラを出しながら
俺はロージーに向かって言ってやった。
 
「おいっ何だ?騒々しいナ・・・・」
「あっムヒョ、起きたんだね・・・」
「ああ、腹減ったから、なんかねェのか?」
「あっもうそんな時間??まっててね~ムヒョ、今から作るよ」
 
大きく手を広げて俺に見せないようにしているがバレバレだ。
アイツは俺が様子を見に来たことに気づいていないらしい・・・アイツが精一杯隠そうとしている居間の飾り付けが目に入る。
 
楽しそうにやってるじゃねェか!!
 
「早くしてくれよ、死にそうだからナ」
そんなことを言ってロージーを褒めたことを隠そうとした。
 
飾りつけはどんなもんか??と見ようとしたら・・・・
 
「待ってよムヒョ、居間は掃除中だから汚いから、そうそう、寝室にお昼を持ってくよ」
 
俺はすぐわかった。掃除なんか嘘・・・・俺を驚かせようとしている。
アイツにとってはとっさについた嘘でも俺はその嘘に従った。
 
「そうなのか、まぁ仕方ねェナ。ヒッヒッ」
アイツも笑っている。まぁ俺はお見通しだけどな・・・ヒヒ。
と心の中で思う。
 
 
何十分かして、昼飯が俺の寝ているベッドに運ばれてきた。
 
オムライスだ。
 
ロージーもいったて普通を装っているらしい・・・・・。
俺はいつもどうりに振舞う。冷静に冷たく・・・。
 
 
昼飯を食べ終わるといつもどうりにお腹がいっぱいになり、眠くなる。
まだ、魔法律の疲れが残っているらしい・・・。
今夜はドンチャン騒ぎだろう・・・うるせェが付き合う。
そのために寝てやる。
だから、きちんと祝えよ!!そんなことをしなくてもアイツはやる。
そんな男だ・・・・・。
 
そんなことを思いながら・・・夢の中に旅立つ―――――――。
 
 
  
カチカチコチコチ・・・・・・・・カチコチ―――――――・・・・・・。
「ん?今何時だ??」
俺は時計を見た。
5:55・・・・。
「そろそろ、起きるか・・・・ふぁ~」
欠伸をしながらロージーのいる居間に向かう―――――――。
 
どーせ、クラッカーかなんかでおどかすんじゃねェのか??
と思いながらかつ「ぜってーおどろかねェ」と自分に言い聞かせながら、居間のドアを
開けた・・・・・。
 
 ――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!
 
「おいっロージー!!!」
 
ぜってェーおどろかねェと思っていた俺がまさか、まさかだ。
大の大人がソファーに寝そべっていた―――――――――。
俺は気が動転していたが、すぐこいつは寝ているだけだ・・・・と気づいた。
 
スースー・・・・・・。
―――――――――!!!!!!!
コイツ!!!俺は顔が真っ赤になった。
 
心配して損した。
六氷 透、一生の不覚。
こんなことで赤くなるなんて・・・・・・。
自分自身に腹が立つ。
その原因のコイツにも腹が立つ。
 
コイツの腹に一発お見舞いしてやろうと思ったそのとき―――――――!!
 
 
「ロージー君~~~~~!!」
と言いながらうるせェやつが入ってきた。
「チッめんどくせェ・・・・」
 
ナナだった。
 
「あれ?ロージー君は??」
「ってムヒョさん!!」
 
なんか驚いている。
 
「なんだよっ、たまねぎ・・・・お前はまだ出る幕じゃねえだろ?」
 
けんじも一緒だ。
 
「なんだと??」
「ねぇ・・・ロージー君は??」
 
ナナがソワソワしている。
 
「そこに寝てる・・・」
「寝てる??」
「何だよモヤシ・・・。お前が計画したんだろうが!!」
 
けんじがロージーを起こそうとした。
 
 
「やめろ」
 
 
俺は何も考えないで口が勝手にしゃべったみたいにその言葉を言っていた。
「コイツは疲れている、今起こしたらまた無理をしてしまうからナ・・・・ヒヒ」
 
ホントのところコイツに起きてもらって祝ってほしかったのかもしれない・・・・。
でも、コイツの無理しているところは見たくない・・・お前の体のほうが心配だ・・・。
 
ナナは俺の気持ちを察したらしく、「わかった」と言って微笑んでいる―――――――。
 
「うるせぇ」
バカにされたと思いむきになった。
 
「でも、ロージー君。こんなところで寝ていたら風邪ひいちゃうわよ!!」
「そうだな・・・・ベッドにでも運ぶか??ベッドはどこだ?たまねぎ」
 
俺は、ロージーのお部屋と書いてある看板??見たいなものを指差し、
ロージーの部屋に案内しようとした・・・が、
 
「おいったまねぎも手伝えよ!!」
「そうよ!女の子はか弱いのよ!!」
「知るかっ!!」
と言いながらも、俺はロージーの右肩を持った。
ナナは左肩・・・・。
けんじは左右の足・・・・。
をそれぞれ持ち、170cmもある俺に比べれば、
巨体と言わんばかりのロージーの体が宙に浮き動き始めた。
 
「重っ・・・・・」
「そうゆうこと言わないの!!ムヒョさん」
ナナが俺を叱る。
 
「ロージーさん泣いちゃうでしょ!!」
「泣きはしねェよっ寝んだから!」
 
俺はロージーの顔を冗談半分で見た。
 
――――――――――!!!
 
なっなんとロージーの目からキラキラしたものが流れていたのだ・・・・。
 
「ほらっ!!」
ナナが言う・・・・でもロージーはピクリともしないで死んだように眠っていた。
 
「・・・・・・。」
ロージーをベッドで寝かせるとロージーのつくった料理をもったいないと言う理由で
食べ始めた。  ――――――――――――パーティの始まりだ。
 
俺は知らないが何やら、ロージーがこんな結果になってしまったのは、俺のせいだの
ナナからの説教の始まりでもあった。
無論そんなことは聞いていない・・・・。
俺は考えていたからだ――――――――。
 
ロージーのことをだ。
 
なぜ、俺のためにそんなにがんばるのか?
なぜ、そこまでできるのか?
なぜ、自分の体を犠牲にしてまで・・・・・。
 
俺はわからない・・・。
わかりたくもないのだろう。
 
そんなの俺には出来ない――――――。
 
俺にも出来ないことがあったのだ・・・・。
ロージーとはまったくの逆の性格と言うのはロージーが来てからすぐわかった。
 
アイツはよく泣く―――。
    よく笑う―――。
    よく怒る―――。
    世話好き―――。
    バカ。
    頼りない。
    人に好かれる。
    ニコニコしていやがる。
    なんにでも喜ぶ。
    料理がうまい。
    手芸もうまい。
 
あげればキリがないだろう・・・・・。
俺とは正反対だ――――。
俺にはないものを持っている。
 
長編2へ

2008/03/07 00 : 26
こめんと [ 0 ]とらっくばっく [ ]
CATEGORY : [小説]
 ここからは
プラネタリウムという大塚 愛の曲を聴きながら
お読みください。

では・・・どうぞ・・・










     ♪プラネタリウム♪
 
この空のどこかに君はいるんだろ。
         ―――――そう信じたい・・・・。
 
会えなくても記憶を辿って
         ――――――いろんなことがあったよね。
 
同じ‘幸せ’を見たいんだ。
         ――――――あのころが一番幸せだったよ。
 
逝きたいよ・・・君のところへ
         ―――――なんで先に逝っちゃったの??
 
今すぐ駆け出して逝きたいよ・・・・
         ――――――僕も逝きたいよ・・・。
 
真っ暗で何も見えない、怖くても大丈夫。            
         ――――――君がいるなら大丈夫だよ。
 
数え切れない星空が今もすぐ此処にあるんだよ。
         ――――――死んだ人はお星様になるんだよ。
 
泣かないよ。昔、君と見たキレイな空だったから・・・。
         ――――――泣かないよ、ムヒョと約束したから。
 
ちっとも変わらないはずなのに・・・・。          
         ――――――事務所も周りの景色も・・・。
 
切ない気持ち膨らんでいく。
         ――――――なぜだろう??
 
どんなに思ったって、君は嗚呼もういない・・・。
         ――――――そっか・・・ムヒョは死んだんだよね。
 
逝きたいよ・・・君の傍に・・・。
         ―――――― 一人で居たくないよ・・・・。
 
ちいさくても、ちいさくても・・・・。
         ――――――たとえ見えなくても傍に居て!!
 
一番に君が好きだよ。
         ―――――――好きです。今でも・・・。
 
強く居られる。
         ―――――――この気持ちが自分を強くした。
 
願いを流れ星に―――――・・・。
         ―――――――どうかお星様・・・・。
 
そっと唱えてみたけれど。
         ―――――――この願いが叶いますように・・・。
 
泣かないよ。
         ―――――――ムヒョと約束したから。
 
届くだろう・・・・。
         ―――――――聞こえますか??ムヒョ・・・。
 
きれいな空に・・・・。
         ―――――――この空に願うよ・・・・。
 
会えなくても記憶を辿って
         ―――――――たのしかったね。   
 
同じ‘幸せ’を見たいんだ。
     ―――――――ムヒョの隣に居るだけで幸せだった。
 
あの香りと共に花火がパッと開く・・・・。
    ―――――――ムヒョも見えますか??・・・この花火。
 
逝きたいよ・・・君のところへ。
          ―――――――僕も連れっててよ・・・・。   
 
ちいさな手を握り締めて―――――・・・。
     ―――――――ムヒョの小さな手でいざなって・・・。
 
泣きたいよ。
      ―――――――ムヒョとの約束、守れそうにないよ。
 
それはそれはきれいな空だった・・・。
          ―――――――きれいだね・・・・ムヒョ・・・。
 
願いを流れ星にそっと唱えてみたけれど、
          ―――――――もう一度、君に会いたい!!
 
泣きたいよ。
       ―――――――ごめんね、ムヒョ・・・約束破って・・・。 
 
届かない思いをこの空に―――――――・・・・。
       ―――――――好きです。今でも・・・。届かないけど。
 
 
 
 
~あとがき~
 
はいっお疲れ様でした。初!!ムヒョの死ネタ・・・・。
大塚愛のプラネタリウムより制作。。。
 
曲を知らないあなたはだダウンロードしよう!!
 
一回やりたかったんですよね!!こういうの・・・・
歌のSSかな~~♪
これからも増やしたいのでよろしくお願いしますm(- -)m
 

2008/03/07 00 : 14
こめんと [ 0 ]とらっくばっく [ ]
CATEGORY : [小説]
Muyho and Roji ‘s magic low a consultation office
《 ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 》
 
『悲しみの始まり』
 
空は薄暗い雲で一面覆われている。
 
「懐かしい・・・・フフフ」
 
「何がですか??」ティキが食事をかたづけながら質問する。

「いやね、そういえば執行人の発表のときもこんな空だったなって・・・・」
空を見上げながら円が答える。
 
「そうでしたか・・・・」
 
「僕にとっては、とても残酷な一日だったよ・・・」と苦笑いする。
 
すると、そのまま黙ってしまった。
 
 
 
 
 
僕は人一倍がんばった。
母を助けたい一心で努力した。
何事も一番でいたかった。
そのために、何度も図書館に通った。
だから夢を叶えられると思った。
 
 
 
だけど――――――。
 
 
 
だけど・・・・誰一人として僕のことを気づいてくれなかった。
 
僕が、一番最年少の執行人に近かった。
 
 
――――――――――――――あの時までは・・・・。
 
 
 
 
「廊下に――――霊が・・・!!」
「きゃぁぁあああ」
「あ・・・・!!」
「!!ヨッヨイチ・・・!!」
 
「魔縛りの術」
 
「え??」
「執行人を呼べ、オレ等じゃまだ対処できねぇ」
「――――ムッムヒョ・・・い、いつの間にペンを使いこなして・・・」
「ヒッヒ・・・まぐれだ、まぐれ。でも、初めて使った割に上出来だ・・・」
 
 
 
―――――この時からだ・・・この時から、自分の歯車が狂い始めたのは・・・。
 
 
 
[ ――――ハハ キトク ソラツグ モドレ―――― ]
 
「ママ・・・!!待って・・・!!」
 
 
 
 
何が努力家だ。
何が才能だ。
何が天才だ。
 
 
『努力は天才に勝つ??―――――』
 
 
結局、努力は天才に勝てない・・・。
 
それは、僕が証明したよ。
 
 
何が天才だ―――――。
何が――――――――。
 
 
 
「円様・・・・・」いきなりティキが話しかける。
 
「えっ??何?」
 
「円様、恐々しい顔つきをしていましたから・・・」
 
「そう??変なことを思い出しちゃってね・・・・」
 
「・・・・・・」
 
 
「さーて、今度はどんな手を使おっかなぁ~」
「あの子が嫌がることをしなくっちゃ・・・」
「ムヒョが一番、傷つかなきゃ意味ないよね・・・」
 
「はい・・・・円様――――」
 
 
何が努力家だ――――。
 
努力して何が悪いんだ。
 
―――――結果がすべてだ。
 
結果が出なきゃ努力した意味がない。
 
 
 
才能?
 
才能なんて無かったかもしれない。
 
 
 
天才?
 
天才なんか嫌いだ――――――。
 
 
 
 
「そうだ!!いい事を思いついたよ・・・ティキ・・・・フフフ」
 
 
 
「ムヒョを、六氷 透を一番痛めつける方法を――――――」
 
「手伝ってね・・・・ティキ・・・・」
 
「・・・・・ハイ、円様――――――」
 
 
                                  END
 

2008/03/07 00 : 10
こめんと [ 0 ]とらっくばっく [ ]
CATEGORY : [小説]
節分も終わり。
少し雪もとけてきたころ――――――。
 
 
町は一段とにぎやかになる――――――。
 
とくに多い女たち・・・・・。
 
赤やピンクといった、ハート型のくり抜きが町を染めている。
 
 
この時期一番忙しいのは、チョコレートメーカー会社だろう・・・・。
 
 
 
―――――そう、今日は2/14・・・・。バレンタインデー・・・。
 
俺の誕生日が過ぎたと思えば、またこの騒ぎだ・・・・。
 
誕生日の次に苦手な行事なのかもしれない――――――。
 
 
 
そんな行事を楽しんで、盛り上がっているのは日本だけだろう・・・・。
 
 
「バカが・・・・」
 
 
そんな日本人の行事に熱くなっている男がここにも一人――――――――。
 
 
 
「おいっロージー・・・・・」
 
 
「あっごめん、ムヒョ。起こしちゃた??」
 
「こんな甘っちょろい匂いで寝てられるか!!」
 
ゴツ。
 
魔法律書で頭を叩いてやった。
 
「イテッ」
 
「大体なんダーそれは」
 
わかっているのにもかかわらず、俺は聞いた。
 
「チョコレートだよ」
 
ロージーは頭のたんこぶを押さえながら言った。
 
っと、突然―――――――。
 
あ`` ~~~~~~~~!!!!!!
 
「こげちゃった!!!」
 
「ムヒョが頭叩いたせいだよ~~~!!」
 
「うるせェ」
 
 
「また、やり直しだ・・・・」
 
ロージーはそう言うと、作り直しの準備にかかった。
 
 
周囲を良く見ると、いろいろな形をした型がある・・・。
 
ハート型はもちろんのこと、星や四角、丸・・・・といった型が用意されていた。
 
しかも大きさがバラバラだ・・・・。
 
 
「なんだ??このバカでっかいハート型は!!」
 
「フフ~ン・・・。秘密だよ~~ムヒョには内緒だもん!!」

チョコレートのとけた鍋をかき混ぜながら答えた。
 
 
 
「うぜェ・・・」
 
また、魔法律書で頭を叩いた。
 
「イタッ」
 
「もう・・・、それはみんなの分だよ・・・」
 
「ナナちゃんに、けんじに、ビコさんに、よいちさん・・・」
 
「俺のは・・・・??」
 
 
 
「えっ??///////ほしいの!!」
 
 
 
「いらねェ」
 
「う``―――――ん」
「だいち、なんでおめェがチョコ作ってんダ??」
 
「男だろ・・・・普通、女が男に・・・」
 
「いーじゃん!!べつに・・・」
 
「ムヒョは固いなぁ~~」
 
「今はこーゆうのが流行ってんの!!」
 
 
「アホが・・・・」
 
 
俺はそう言うと自分のベッドに潜り込んだ。
 
 
「ムヒョには、あげないからね!!」
 
ロージーの声が遠くで響いた。
 
 
「けっこう」
 
――――――と言うと俺は眠った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
カチコチカチコチカチ・・・・・・・・・・・・・・。
 
 
 
時計の音がする――――――――――。
 
 
 
その音で目覚める―――――――――。
 
 
 
「おいっロージー???」
 
 
人の気配がしない・・・・。
 
ロージーはいない・・・・。
 
 
 
机の上に置手紙があった。
 
 
 
 
 
 
みんなのところに行ってきます。
夕飯は冷蔵庫の中だからね!!
           
           ロージー
 
 
「ケッ・・・・・・・」
 
俺はめんどくせェと思ったが、仕方なく腹も減っていたので、冷蔵庫を開けた。
 
 
!!!!!!!!!
 
 
バカでかいハ-ト型のチョコが目の前にあった。
 
 
「///////・・・・・・」
 
俺は一瞬赤くなったが、良く考えてみると―――――――。
 
 
 
「これが夕飯??」
 
 
――――――――――――最悪だ・・・・・・・・・。
 
 
 
 
 
 
まぁ、腹が減っていたので、全部食ってしまったが・・・・。
 
 
口の中が甘くてカラカラだ―――――――――――。
 
 
これがロージーの作戦だった・・・・。
 
 
 
              ―――――――――――はめられた!!!
 
 
「あのカス・・・・・」
 
 
 
 
 
次に朝――――――。
 
ロージーを殴りつけたのは言うまでもない・・・・・・・・。
 
 
そして、俺は辛いカレー(肉入り)を要求した。
 
 
 
 
 
 
 
 
おつです・・・。
てか!もうすぐホワイトデーなのに!!
季節読めない(KY)
よくわからんSSになってしまった・・・・・・。
ロージーの作戦だったんですね・・・・。
やっぱバカでっかいのはムヒョ用・・・・。
百均で購入―――――――――。
ではでは・・・・。ここまで読んでくれてありがとうございました!!
 
思えば、ムヒョ目線が多いな・・・・。反省―――――――。

2008/03/07 00 : 06
こめんと [ 0 ]とらっくばっく [ ]
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