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「ムヒョは僕が守る――――――!!!!」 ガガガガ――ドンドン ガゴン・・・・ ロージー~~~~~~~~~!!! 「魔法律第574条・・・・物体無断寄生および、執行妨害―――――の罪により、 魔王の鉄槌の刑に――――― 処す!! 「ロージー――――・・・・」 ここは魔法律協会総合病院・・・。 「くそっ、さっきまでピンピンしていたのに・・・よぉ」 と戦友の裁判官、ヨイチ。 「ロージー君!!」 さきほど病院に駆けつけてきた、ナナ。 「なんて、無茶なんだ草野・・・」 共に戦ってくれたヨイチと同じ裁判官、今井。 「ロージー君は頑張ったよ・・・」 ビコも駆けつけてくれた・・・。 「ムヒョ、ロージー君はいい助手だった・・・」 ペイジのジジイも知らせを聞き病院に駆けつけた。 「モヤシ!!目ぇ開けろよ――――!!」 ナナといっしょにきたケンジが言う。 ベッドに横たわる、ピクリともしないロージーの姿があった。 顔には白い布がかけられている・・・。 敵はエンチューが差し向けたものだということが後日分かった。 ロージーのベッドを囲んでみんなが泣いたり、悔しがったり、肩を落としている。 俺は事務所に帰ってきた。 病院のロージーは夢で、もしかしたら事務所で待っているのではないかと思ったからだ。 ガチャ 「お帰りムヒョ!!」 そんな声が聞こえるような気がした。 「ロージー・・・??」 でも誰もいない・・・真っ暗だ。 俺は明かりをつけて周りを見る。 ロージーは死んでいない・・・死んでなんかいやしねェ・・・。 ふと、台所に目が行く。 「ムヒョ、今日のご飯何がいい??」 そんな声がするように思える。 事務所は何一つ変わっていない。 出て行ったままだ――――――。 ただ・・・・――――――――――――――。 アイツがいないことを除けば・・・・。 アイツが着ていたエプロン・・・・・。 アイツが食べていた茶碗・・・・・・。 アイツが読んでいた本・・・・・・。 アイツが世話していた植木鉢・・・・。 アイツが座っていた場所・・・・・。 アイツが―――――――・・・・。 ロージーのことばかり考えてしまう。 失ってはじめて気づくロージーの存在のデカさ・・・・。 「くそっ・・・・何でこんなことに・・・」 「なぜ・・・・アイツだけ・・・」 「俺は・・・俺は・・・・守ってもらうことだけしか出来なかった」 後悔ばかりが残る―――――――。 残された俺はこれからどうすればいいんダ。 他の助手なんて考えらんねェ――――――。 空を見上げると真ん丸い月の傍に小さい星が瞬いていた。 記憶を辿れば、ロージーとの思い出ばかりだ・・・・。 泣いて・・・・・・。 叫んで・・・・・。 笑って・・・・・・。 驚いて・・・・・・・。 困って・・・・・・・。 飯作って・・・・・・。 買い物して・・・・・・・。 喧嘩して・・・・・。 仲直りして・・・・・。 また、笑って・・・・・。 また、泣いて・・・・。
「ムヒョ、死んだ人はお星様になるんだよ」
「ダメだよ、ムヒョ」 「へ??」 振り向くと、白いモヤモヤしたものがいた。 まだ完全な霊体となっていないロージーであった。 「ロージー!?」 「ダメだよムヒョ・・・・死んじゃダメ・・・・」 「死んだら、僕が死んだ意味無いからね」 「・・・・・・・・・」 「ヘヘ・・・僕、ムヒョとの約束守ったでしょ??守るって約束!!」 「守っても、死んだら意味ねぇじゃねぇーカ!!」 「ごめんね・・・ムヒョ・・・・・」 「バカが・・・・誰が飯作るんだヨ!!」 「ムヒョ・・・・??泣いてる・・・」 「・・・・るせ――――――!!」 「泣かないでムヒョ・・・・僕がいるから・・・・・」 スッ――――― 「ロージー???」 「オィ!!ロージー――――――!!」 ロージーは消えた。 きっと浄土行きだ。 最後の挨拶をしにきたのだろう・・・・。 空を見上げると、月の傍で輝いていた星が消えていた。 ――――――――無事に逝ったナ。 今度は俺が約束を守る番だ――――――。 「ムヒョ、僕のこと忘れないでね・・・約束だよ」 最期に交わした約束――――――。 忘れるわけが無い・・・・・。 最初で最期の最高の助手であった、ロージーのことを――――――。 もう、助手をつけることは無い。 ―――――永遠に・・・・・。
次の日、ロージーの葬式が終わり、火葬を行った。 火葬を行う前、今でも起きて「ムヒョ」と呼びそうなロージーにチュと額にキスをして、見送った。 どこと無く、キスをした後、ロージーが微笑んだ気がした。
その日を境に、俺は執行人をやめた。 もう苦しいのはいやだ。 人が死ぬのはたくさんだ。
これからは、ロージーを忘れないで生きていく。 ―――――――――永遠に・・・ +**‘+’#“**あとがき**‘‘#“++:** おつかれさまでした・・・・。 リアル!!リアル!!なんかほんとにこれで良いのかって感じですが、芥川賞並みに・・・ ほんとはムヒョ、出家かっ!!って感じだったんですけど、シナイしないよ・・・・。 死ネタでした。これは大塚愛のプラネタリウムを聞きながら書き上げました。 ロージーファンの皆さんスイマセン!!ちなみに、魔法律の条と刑はデタラメです。 (オイオイ・・・・) PR |
執行人 俺は、六氷 透。 若くして、執行人という最高地位を得た。 若くして、地位を得たので、周りから、天才、天才と呼ばれてきた。 なぜ、俺はこの仕事をしているのだろうか?? 俺はなぜ、執行人になったのだろうか?? よく周りからも聞かれる―――――――。 周りのやつらの話を聞くと・・・・・・ エンチュ-は、病気の母親を助ける為・・・・。 ヨイチは、それなりに女子にもてたいから・・・・らしい。 (ってか、裁判官どまりだが・・・・・) 俺は・・・・・・―――――――――――。 「なんで、ムヒョは執行人になったの??」 甘っちょろい声でロージーが俺の尋ねてくる・・・・。 「知るか」 「変なの~、普通なんかの理由があるから執行人目指すんでしょ?」 「・・・・・・・・」 「僕はね、霊に困ってる人を助けたいから・・・・人の役に立ちたいんだぁ~エヘヘ」 聞いてもいないのに、ロージーが執行人の夢を語る。 俺はなぜ、執行人になったのだろうか?? ――――――――――わからない・・・・。 わからないのだから、答えようもない・・・・・・。 きっとこいつといると答えを導けるかもしれない――――――――。 その日まで・・・・・。その日までこいつ・・・・ロージーと執行人、助手と言う立場でいたい・・・・。 俺はなぜ、執行人になったのだろうか?? ――――――わからない・・・・・わからないが、きっとこいつが答えをくれる。 そう、信じてる・・・・・・。 |
ここは何処? 私はいったい・・・。 「マドカ様・・・・」 「リオ先生、ずっと魘されてたよ?大丈夫?」 「・・・はい・・・大丈夫です・・・スイマセン・・・・」 「なら、よかった・・・・」 「じゃ、僕はもう行くから・・・ゆっくり休んでね・・・・」 「はい・・・・・」 「ゆっくり休んでから、続きおねがいします・・・リオ先生・・・」 「・・・・・」 題 「母」~mother~ 禁書・・・・・。 これを解くために私はどれだけ体力を消耗するのだろう・・・・?? ―――――・・・反逆者になって1年・・・・・。 ママが死んでから何年経つだろう・・・・。 女で一つで私を育ててくれた母・・・。 ママは世界で一番好きだった。 そんなママに楽をさせてあげようと、私はMLSの教師となった。 学校はおもしろかった。 時には、ムヒョに怒られたりもした。 一方・・・・・。 私は、本職は魔具師なので魔具を売ったりもしていた。 でも・・・ 魔具を買わないと・・・・など――――― 脅され、なにもかも従わなくてはならなかった。 ――――――それでも、私の魔具が売れて生活が楽になれば・・・・。 けど・・・・。 「おや?」 「今日はまたエラク厚着だねェ?」 「私のあげたドレスは上着の下か?」 「せっかく、キミの白い肌が映える服なのに・・・・」 ―――――― エロオヤジが・・・!! 「・・・生徒たちに肌の露出を注意されまして・・・・」 「フン!! バカガキ共が・・・!!」 「上着を脱ぎたまえ、リオ君」 「―――――で、なければキミの魔具は金輪際・・・ 協会の執行人は買わなくなるぞ?」 「・・・!!」 仕方がなかった。
「エレナ執行人・・・・!!」 「そこまでして・・・スケベな男共に魔具を買わせたいのかしら?」 「お母様の薬代とはいえ・・・・何を考えているのやら・・・・」 そうではない・・・・。 そうじゃないのに・・・・。 ママ・・・・!! 辛い一日だった・・・・。 思い出すだけでヘドが出る・・・・。 協会のやつらは腐ってる!! ――――――もう、ママしか頼りに出来ない・・・・!! ママはいつも優しかった。 どんなに私が泣き顔で帰ってきても・・・・ どんなに私が貶されて帰ってきても・・・・。 ママはいつも・・・・・。 笑顔で迎えてくれた。 だから、私はいつもママに甘えっぱなしだった。 「ねぇ、リオ?」 「ムリしないで・・・・」 「私はきっともう長くないわ――――――」 「やめて!!」 「次、そんなこと言ったらママでも許さない!!」 「お願い・・・・一人にしないで・・・・・」 孤独はイヤ・・・・・。 寂しいのはもっとイヤ・・・・。 忘れもしない、あの日。 3月20日・・・・・。 私は、魔具を作っていた。 「逃げなさい・・・!!」 「――――ママ・・・・」 ママを助けるため!! だれでもいいから・・・・!! 裁判官でも、書記官でもいいから・・・・!! 私のママを助けて!!救って!! くだらない見栄・・・・・。 嫉妬・・・・。 『リオ ありがと』 みんな獣だ・・・・。 私はこれからこの世のすべてを――――――――・・・・ 呪う。 「お母さんわね・・・・世界中がリオの敵になってもリオの味方だから」 ママは・・・・私の味方・・・・・。 ずっとママは私の味方なんでしょ? だったら・・・・。 ママはリオの味方だって・・・・・!! ねぇ・・・・ママ・・・・・。
――――――神様には頼らない。自分の手で・・・・・。 (-_-;)あとがき(^^♪ はいっ!! お疲れ様です。 何か、長いようで短いんですよ!! リオ先生でした~ビコ無し!! 原作で禁書を開けるのは、お母さんを甦えさせるためなんですよね~(・・;) びっくり!! エンチューもリオも境遇は一緒!! ちゃんとリオ先生目線で書かれていたでしょうか?? 気になるわぁ~・・・・。(-_-;) このごろ、良い案が浮かばなくて・・・・。低迷中。 シリアスでゴメンネ!! 母の日が1ヶ月以上前なのに・・・・($・・)/~~~ |
俺は、裁判官なんて目指してはいなかった・・・ |
―――――俺の背負っているものは、あまりにも大きい・・・・・。
簡単に片付けられるものではない。 ――――――エンチュー・・・・リオ・・・・。 闇が濃すぎて救い出せねぇかも知れねぇ・・・・。 闇が厚すぎて俺が死ぬかもしれない・・・・・。 だけど、アイツは―――――――。 いつもチャランポランしているアイツは――――――。 ―――――「ついていく」と言った。 どこまでも続く闇に光をさしてくれる存在・・・・・。 もし、俺が闇に呑まれてもアイツは手を差し伸べてくれるだろう。 「ムヒョは僕が守る」 そう言ってくれた時、正直・・・・うれしかったけどナ。 そんなことは声にも顔にも出さねぇけど・・・・・。 ――――――― ありがとナ・・・・・・。 お前の気持ちは良くわかる。 俺は声とか顔に出さねぇけど・・・・・。 アイツもそれなりに分かってると思う。 ―――――ありがとナ。 ―――――守ってくれて・・・・・・。 リオ先生を助ける前のお話ということで・・・・ |
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