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2025/05/21 14 : 57
CATEGORY : [小説]

 

「ムヒョは僕が守る――――――!!!!」

 

ガガガ――ドンドン ガゴン・・・・

 

ロージー~~~~~~~~~!!!

 

「魔法律第574条・・・・物体無断寄生および、執行妨害―――――の罪により、

 

 

魔王の鉄槌の刑に―――――   

 

 

処す!!
ゴ―――ォ―――ズシ 

 

 

 

「ロージー――――・・・・」

 

ここは魔法律協会総合病院・・・。

 

「くそっ、さっきまでピンピンしていたのに・・・よぉ」

 

と戦友の裁判官、ヨイチ。

 

「ロージー君!!」

 

さきほど病院に駆けつけてきた、ナナ。 

 

 

「なんて、無茶なんだ草野・・・」

 

共に戦ってくれたヨイチと同じ裁判官、今井。

 

「ロージー君は頑張ったよ・・・」

 

ビコも駆けつけてくれた・・・。

 

「ムヒョ、ロージー君はいい助手だった・・・」

 

ペイジのジジイも知らせを聞き病院に駆けつけた。

 

「モヤシ!!目ぇ開けろよ――――!!」

 

ナナといっしょにきたケンジが言う。

 

 

 

ベッドに横たわる、ピクリともしないロージーの姿があった。

 

 

顔には白い布がかけられている・・・。

 

 

敵はエンチューが差し向けたものだということが後日分かった。

 

 

 

 

ロージーのベッドを囲んでみんなが泣いたり、悔しがったり、肩を落としている。

 

 

 

 

俺は事務所に帰ってきた。

 

 

 

病院のロージーは夢で、もしかしたら事務所で待っているのではないかと思ったからだ。

 

ガチャ

 

「お帰りムヒョ!!」

 

そんな声が聞こえるような気がした。

 

「ロージー・・・??」

 

 

でも誰もいない・・・真っ暗だ。

 

俺は明かりをつけて周りを見る。

 

ロージーは死んでいない・・・死んでなんかいやしねェ・・・。

 

 

ふと、台所に目が行く。

 

「ムヒョ、今日のご飯何がいい??」

 

そんな声がするように思える。

 

 

事務所は何一つ変わっていない。

 

出て行ったままだ――――――。

ただ・・・・――――――――――――――。

  

 

アイツがいないことを除けば・・・・。

 

アイツが着ていたエプロン・・・・・。

アイツが食べていた茶碗・・・・・・。

アイツが読んでいた本・・・・・・。

アイツが世話していた植木鉢・・・・。

アイツが座っていた場所・・・・・。

アイツが―――――――・・・・。

ロージーのことばかり考えてしまう。

 

失ってはじめて気づくロージーの存在のデカさ・・・・。

 

「くそっ・・・・何でこんなことに・・・」

「なぜ・・・・アイツだけ・・・」

「俺は・・・俺は・・・・守ってもらうことだけしか出来なかった」

 

後悔ばかりが残る―――――――。

 「ロージー・・・・」

残された俺はこれからどうすればいいんダ。

他の助手なんて考えらんねェ――――――。

 

空を見上げると真ん丸い月の傍に小さい星が瞬いていた。

 「ロージー・・・」

記憶を辿れば、ロージーとの思い出ばかりだ・・・・。

 

泣いて・・・・・・。

叫んで・・・・・。

笑って・・・・・・。

驚いて・・・・・・・。

困って・・・・・・・。

飯作って・・・・・・。

買い物して・・・・・・・。

喧嘩して・・・・・。

仲直りして・・・・・。

また、笑って・・・・・。

また、泣いて・・・・。

 
この夜空に書き表せないほどたくさん在る―――――――。

 

「ムヒョ、死んだ人はお星様になるんだよ」

 世の中は変わらないのに、切なさ、悲しさ、悔しさが膨らんでくる。
 「なぁ、ロージー・・・・俺も逝かせてくれヨ・・・・」

「ダメだよ、ムヒョ」

「へ??」

 

振り向くと、白いモヤモヤしたものがいた。

まだ完全な霊体となっていないロージーであった。

「ロージー!?」

「ダメだよムヒョ・・・・死んじゃダメ・・・・」

「死んだら、僕が死んだ意味無いからね」

「・・・・・・・・・」

「ヘヘ・・・僕、ムヒョとの約束守ったでしょ??守るって約束!!」

「守っても、死んだら意味ねぇじゃねぇーカ!!」

「ごめんね・・・ムヒョ・・・・・」

「バカが・・・・誰が飯作るんだヨ!!」

「ムヒョ・・・・??泣いてる・・・」

「・・・・るせ――――――!!」

「泣かないでムヒョ・・・・僕がいるから・・・・・」

 

スッ―――――

 

「ロージー???」

 

「オィ!!ロージー――――――!!」

 

ロージーは消えた。

きっと浄土行きだ。

 

最後の挨拶をしにきたのだろう・・・・。

空を見上げると、月の傍で輝いていた星が消えていた。

 

――――――――無事に逝ったナ。

今度は俺が約束を守る番だ――――――。

 

「ムヒョ、僕のこと忘れないでね・・・約束だよ」

最期に交わした約束――――――。

 

忘れるわけが無い・・・・・。

最初で最期の最高の助手であった、ロージーのことを――――――。

 

もう、助手をつけることは無い。

―――――永遠に・・・・・。

 
もう、守ってくれて、人が死ぬのはもういやだ。

 

 

次の日、ロージーの葬式が終わり、火葬を行った。 

火葬を行う前、今でも起きて「ムヒョ」と呼びそうなロージーにチュと額にキスをして、見送った。

どこと無く、キスをした後、ロージーが微笑んだ気がした。

 
「ありがとナ・・・・・ロージー」

 

その日を境に、俺は執行人をやめた。
みんなからは猛反対されたが、ロージーと約束したときから、もう心に決めていた。

もう苦しいのはいやだ。

人が死ぬのはたくさんだ。

 
これから、ロージーの死を償うだけ、それだけのために生きていく。

これからは、ロージーを忘れないで生きていく。

―――――――――永遠に・・・

 「なぁ・・・・ロージー・・・・これでいいんだよナ・・・・・・」

 

+**‘+’#“**あとがき**‘‘#“++:**

 

おつかれさまでした・・・・。

リアル!!リアル!!なんかほんとにこれで良いのかって感じですが、芥川賞並みに・・・

ほんとはムヒョ、出家かっ!!って感じだったんですけど、シナイしないよ・・・・。

死ネタでした。これは大塚愛のプラネタリウムを聞きながら書き上げました。

ロージーファンの皆さんスイマセン!!ちなみに、魔法律の条と刑はデタラメです。

(オイオイ・・・・) 

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2007/06/07 23 : 07
こめんと [ 0 ]とらっくばっく [ ]
CATEGORY : [小説]

執行人

俺は、六氷 透。 若くして、執行人という最高地位を得た。

若くして、地位を得たので、周りから、天才、天才と呼ばれてきた。

 

 

なぜ、俺はこの仕事をしているのだろうか??

俺はなぜ、執行人になったのだろうか??

 

よく周りからも聞かれる―――――――。

 

周りのやつらの話を聞くと・・・・・・

 

エンチュ-は、病気の母親を助ける為・・・・。

ヨイチは、それなりに女子にもてたいから・・・・らしい。   (ってか、裁判官どまりだが・・・・・)

俺は・・・・・・―――――――――――。

 

「なんで、ムヒョは執行人になったの??」

甘っちょろい声でロージーが俺の尋ねてくる・・・・。

「知るか」

「変なの~、普通なんかの理由があるから執行人目指すんでしょ?」

「・・・・・・・・」

「僕はね、霊に困ってる人を助けたいから・・・・人の役に立ちたいんだぁ~エヘヘ」

聞いてもいないのに、ロージーが執行人の夢を語る。

 

俺はなぜ、執行人になったのだろうか??

 

――――――――――わからない・・・・。

わからないのだから、答えようもない・・・・・・。

 

きっとこいつといると答えを導けるかもしれない――――――――。

その日まで・・・・・。その日までこいつ・・・・ロージーと執行人、助手と言う立場でいたい・・・・。

 

俺はなぜ、執行人になったのだろうか??

――――――わからない・・・・・わからないが、きっとこいつが答えをくれる。

そう、信じてる・・・・・・。


2007/06/07 22 : 57
こめんと [ 0 ]とらっくばっく [ ]
CATEGORY : [小説]

ここは何処?

私はいったい・・・。

 

 「気がついた?」

「マドカ様・・・・」

「リオ先生、ずっと(うな)されてたよ?大丈夫?」

「・・・はい・・・大丈夫です・・・スイマセン・・・・」

「なら、よかった・・・・」

「じゃ、僕はもう行くから・・・ゆっくり休んでね・・・・」

「はい・・・・・」

「ゆっくり休んでから、続きおねがいします・・・リオ先生・・・」

「・・・・・」

 

 

  

「母」~mother~

 

  

禁書・・・・・。

 

これを解くために私はどれだけ体力を消耗するのだろう・・・・??

 

 

 

 

―――――・・・反逆者になって1年・・・・・。

 

 

 

ママが死んでから何年経つだろう・・・・。

 

女で一つで私を育ててくれた母・・・。

 

ママは世界で一番好きだった。

 

そんなママに楽をさせてあげようと、私はMLSの教師となった。

  

学校はおもしろかった。

 

時には、ムヒョに怒られたりもした。

 

 

一方・・・・・。

 

私は、本職は魔具師なので魔具を売ったりもしていた。

 

でも・・・

魔具を買わないと・・・・など―――――

脅され、なにもかも従わなくてはならなかった。

 

――――――それでも、私の魔具が売れて生活が楽になれば・・・・。

 

 母に楽をさせるため、私はがんばった。

けど・・・・。 

 

「おや?」

「今日はまたエラク厚着だねェ?」

「私のあげたドレスは上着の下か?」

「せっかく、キミの白い肌が映える服なのに・・・・」

 

―――――― エロオヤジが・・・!!

 

「・・・生徒たちに肌の露出を注意されまして・・・・」

 

「フン!! バカガキ共が・・・!!」

「上着を脱ぎたまえ、リオ君」

 

「―――――で、なければキミの魔具は金輪際・・・

         協会の執行人は買わなくなるぞ?」

 

「・・・!!」

 

仕方がなかった。

 病気をわずらっていた母を助けるためには従うしか・・・・。

 
「アラ?どこの美人かと思えば、黒鳥先生!!」

 「!」

「エレナ執行人・・・・!!」

 「フフ・・・・すごい格好だ事・・・・」

「そこまでして・・・スケベな男共に魔具を買わせたいのかしら?」

「お母様の薬代とはいえ・・・・何を考えているのやら・・・・」

 

 

そうではない・・・・。

そうじゃないのに・・・・。

ママ・・・・!!

 

辛い一日だった・・・・。

思い出すだけでヘドが出る・・・・。

 

協会のやつらは腐ってる!!

 

――――――もう、ママしか頼りに出来ない・・・・!!

 

  

ママはいつも優しかった。

 

どんなに私が泣き顔で帰ってきても・・・・

  

どんなに私が貶され(けな)て帰ってきても・・・・。

 

ママはいつも・・・・・。

 

  

笑顔で迎えてくれた。

 

 

だから、私はいつもママに甘えっぱなしだった。

 

「ねぇ、リオ?」

「ムリしないで・・・・」

「私はきっともう長くないわ――――――」

 

「やめて!!」

「次、そんなこと言ったらママでも許さない!!」

 

「お願い・・・・一人にしないで・・・・・」

 

 一人にしないで・・・・・・。

 

孤独はイヤ・・・・・。

寂しいのはもっとイヤ・・・・。

 

 しかし、そんな願いを神様は、聞き入れてはくれなかった――――――・・・・。

 

 

忘れもしない、あの日。

 

 

3月20日・・・・・。

 

 

私は、魔具を作っていた。

 そしたら・・・・・。

 いきなし、ママの声がした。

 

 

「逃げなさい・・・!!」

「――――ママ・・・・」

 ―――――――― 私は走った・・・・・。

 誰か、執行人を呼ぶため!!

ママを助けるため!!

だれでもいいから・・・・!!

 ――――――――― 足の裏がすりきれて血が出た。

 だれか・・・・誰か・・・助けて下さい!!

裁判官でも、書記官でもいいから・・・・!!

私のママを助けて!!救って!!

 しかし・・・・。

 ――――――――誰一人として助けては、くれなかった・・・・。

 誰一人として・・・・・・。

 ママは、いやらしい考え・・・・。

くだらない見栄・・・・・。

嫉妬・・・・。

 ――――――――で、殺された。

 

 

『リオ ありがと』

 

みんな獣だ・・・・。 

私はこれからこの世のすべてを――――――――・・・・ 

 

呪う。

 

 

 私は、もう神様などには頼らない。

 ねぇ・・・・ママ・・・・・。

 また、会えるよね?

 だって・・・ママ・・・・いっつも、言ってたじゃん!!

 私が、辛いときや悲しいとき、泣いて家に帰ってきたときに・・・・・・。

  

「お母さんわね・・・・世界中がリオの敵になってもリオの味方だから」

 

ママは・・・・私の味方・・・・・。

 協会中が敵になっても・・・・・。

ずっとママは私の味方なんでしょ?

だったら・・・・。

 証明してよ!!

ママはリオの味方だって・・・・・!!

ねぇ・・・・ママ・・・・・。

 
だから今、私はママを甦らせるために禁書を開く。 

――――――神様には頼らない。自分の手で・・・・・。

 

 私が禁魔法律家だったとしても・・・・・。

 世界一大好きなママは、私の味方でいてくれるよね?

 

(-_-;)あとがき(^^

 

はいっ!!

お疲れ様です。

何か、長いようで短いんですよ!!

 短編集ですから!!

リオ先生でした~ビコ無し!!

原作で禁書を開けるのは、お母さんを甦えさせるためなんですよね~(・・;)

びっくり!!

エンチューもリオも境遇は一緒!!

 この本編はそんな原作の一部と友達の「自分を支えた言葉」っていう発表で参考にさせて貰いました!!(^^)ありがとうございました<m(__)m>

 ね!!どうでしたか?

ちゃんとリオ先生目線で書かれていたでしょうか??

気になるわぁ~・・・・。(-_-;)

このごろ、良い案が浮かばなくて・・・・。低迷中。

 まぁ、がんばって行きたいです!!

シリアスでゴメンネ!!

母の日が1ヶ月以上前なのに・・・・($・・)/~~~


2007/06/07 22 : 53
こめんと [ 0 ]とらっくばっく [ ]
CATEGORY : [小説]

俺は、裁判官なんて目指してはいなかった・・・

ただ・・・・ただ・・・・アイツが・・・エンチューが・・・・



「ヨイチは裁判官にならないの?なったらカッコイイと思うよ」


なんて・・・言うから。





「星」



俺はいつもエンチューと一緒に行動していた。
というか・・・ムヒョもいるのだが・・・
ムヒョはいつも寝ていて起きない。
だから、話し相手はエンチューくらいだった。。。

もちろん!クラスには友達はいたが・・・・
エンチューほど仲がよかったわけではない。



学期末テストが近づくにつれてアイツは図書館に行く回数が多くなっていった。


「ムヒョに負けたくないって言うのはわかるけどよ~」
「ヨイチには関係ないでしょ!!」


アイツは結果にこだわる奴だった。

立派な執行人になってお母さんを助けたい。
母親思いなのはわかるが・・・・・・・

「少し休んだほうがいいんじゃねえのか?」

俺はエンチューを勉強の息抜きになれば・・・・と夜、屋上に誘った。





「あ!一番星!!きれいだね~ヨイチ・・・・」
「あれ?金星だろ?一番光ってんの」
「そうなの?」
「努力家の円さまとはいえ・・・知らないことがあったとは・・・・」
「ん!怒るよ!ヨイチ!!」
「あ~冗談冗談~」


もうすぐ夏なので風がきもちいい。
しかも屋上は誰もいない。



「ね・・・ヨイチ・・・・」

と突然真剣な眼差しで一番星を見上げながらエンチューは話を切り出してきた。


「死んだ人はお星さまになるってホントかな?」
「ん~どうだろ?でも見守ってくれるって言う意味でそうなんじゃないの?」
「そうなのかな・・・・・」
「どうした?エンチュー・・・・」


沈黙は流れた―――――。


「僕のおかあさんは・・・・どんな綺麗な星になるんだろって・・・・」
「え・・・・・??」
「お母さんもうダメなのかな・・・・・」
「そ・・・そんなことないよ!!エンチューが信じてやらないで誰が信じてやるんだよ!!」
「・・・・ごめん・・・・・」

「なんか・・・・星って綺麗なんだけどさ・・・・・儚いよね」
「・・・・・・」
「綺麗に光れない星だってあるんでしょ?本で読んだ」
「しかも綺麗に光っていてもいつかは消える・・・・・」

(命のように・・・・・)

エンチューの言葉にそんな意味が隠されているのではないかと思ってしまった。


「でも、光っているうちが華だろ?」
「人間なんて星に比べれば短い人生かもしれない・・・・」
「だけど・・・光っているうちは自分が一番輝いているんだから・・・・(生きているうちは)」
「だから・・・今光を閉ざそうとしているお母さんに光を与えるのがお前の役目だろ?」


俺は自分でもよくわからない言葉を並べて一生懸命にエンチューを励ました。




「ね!ヨイチ!君も勉強したら?」
「げ!!・・・・俺はいいよ・・・・」
「ダメだよ!これからの未来、何になるか決めなきゃだし・・・」
「未来ねぇ~よくわかんねぇ!」
「よくわからないから勉強だよ!僕が教えてあげる!!」
「・・・・・・」
「ヨイチはろくにノート取ってないんでしょ!!」
「・・・おっしゃるとおりです・・・・・」
「じゃ!決まりww」


そのときのエンチューの笑顔はまさに星の輝きに匹敵するくらい眩しくて素敵だった。
アイツの笑顔を見たのは久しぶりだったから・・・・・




翌日。

「もーここはそうじゃないって!!」
「聞いてるの?ヨイチ・・・・」

「正解!よくできたね。次はここの問題やってみて・・・・」
「ヨイチは覚えるのが早いよね・・・・いいなぁ~」
「僕なんて・・・・・」



俺はそのとき思った。

あ~自分はこんなにエンチューのこと好きだったんだなって・・・・
だから夕べは自分でもわからない言葉を並べて・・・
アイツだけは苦しめたくなかったから・・・・
自分で自分を責めてほしくなかったから・・・・

俺は・・・俺は・・・・
あんな慰め方をしたんだと思う。



俺を見るあの目。
俺を呼ぶやさしい声。
あの俺だけにしか見せない弱さ。
あの笑顔。



―――――すべてがもう、好きだった。





「ヨイチは裁判官なればいいじゃないの?」
「・・・・ん?・・・・・なんていった?ごめん・・・聞いてなかった」


突然、俺に目の前にお前の綺麗な顔が出てくるから!!
慌ててしまって何を言ったのか聞き取れなかった。



「んも~!!」
「ヨイチは裁判官にならないの?なったらカッコイイと思うよ」

「え・・・裁判官??・・・俺が?」

「うん。素質あるよ!君は」



思ってもいない言葉だ。
でも・・・・現に俺は・・・・今、こうして裁判官として働いている。


きっかけは・・・・・
アイツが言ったから裁判官になろうと思ったのかもしれない。





「戦場で使えないものは無い!」


俺が裁判官を目指すようになっていろいろ教わった。
これもエンチューの格言のひとつである。


俺は、エンチューとの約束を守ってきた。
エンチューのアドバイスを聞き入れて実践してきた。


しかし・・・・こんな結果になってしまうとはな。


エンチュー。



お前が言った言葉かいつか・・・いつの日か・・・・・。

お前と戦う日に役に立つとはな。


お前も思ってもみなかったよな?









~あとがき~

今週号はなんといってもヨイエン!!
絶対小説は書きたかったんです。
ホントに萌え。
この2人。
西先生も考えてますね。
いや~今週号はあっぱれでした。
ごちそうさまです。
もっと過去話やってほしい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

お粗末さまでした。
久しぶりに書いたので感覚が鈍ってる。


2007/05/22 20 : 09
こめんと [ 0 ]とらっくばっく [ ]
CATEGORY : [小説]
―――――俺の背負っているものは、あまりにも大きい・・・・・。

簡単に片付けられるものではない。

――――――エンチュー・・・・リオ・・・・。

闇が濃すぎて救い出せねぇかも知れねぇ・・・・。
闇が厚すぎて俺が死ぬかもしれない・・・・・。

だけど、アイツは―――――――。
いつもチャランポランしているアイツは――――――。

―――――「ついていく」と言った。

どこまでも続く闇に光をさしてくれる存在・・・・・。
もし、俺が闇に呑まれてもアイツは手を差し伸べてくれるだろう。

「ムヒョは僕が守る」

そう言ってくれた時、正直・・・・うれしかったけどナ。

そんなことは声にも顔にも出さねぇけど・・・・・。


――――――― ありがとナ・・・・・・。

お前の気持ちは良くわかる。
俺は声とか顔に出さねぇけど・・・・・。
アイツもそれなりに分かってると思う。

―――――ありがとナ。



―――――守ってくれて・・・・・・。





リオ先生を助ける前のお話ということで・・・・
2007/05/20 22 : 54
こめんと [ 0 ]とらっくばっく [ ]
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