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2025/05/02 15 : 55
CATEGORY : [小説]
Muyho and Roji ‘s magic low a consultation office
《 ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 》
 
『悲しみの始まり』
 
空は薄暗い雲で一面覆われている。
 
「懐かしい・・・・フフフ」
 
「何がですか??」ティキが食事をかたづけながら質問する。

「いやね、そういえば執行人の発表のときもこんな空だったなって・・・・」
空を見上げながら円が答える。
 
「そうでしたか・・・・」
 
「僕にとっては、とても残酷な一日だったよ・・・」と苦笑いする。
 
すると、そのまま黙ってしまった。
 
 
 
 
 
僕は人一倍がんばった。
母を助けたい一心で努力した。
何事も一番でいたかった。
そのために、何度も図書館に通った。
だから夢を叶えられると思った。
 
 
 
だけど――――――。
 
 
 
だけど・・・・誰一人として僕のことを気づいてくれなかった。
 
僕が、一番最年少の執行人に近かった。
 
 
――――――――――――――あの時までは・・・・。
 
 
 
 
「廊下に――――霊が・・・!!」
「きゃぁぁあああ」
「あ・・・・!!」
「!!ヨッヨイチ・・・!!」
 
「魔縛りの術」
 
「え??」
「執行人を呼べ、オレ等じゃまだ対処できねぇ」
「――――ムッムヒョ・・・い、いつの間にペンを使いこなして・・・」
「ヒッヒ・・・まぐれだ、まぐれ。でも、初めて使った割に上出来だ・・・」
 
 
 
―――――この時からだ・・・この時から、自分の歯車が狂い始めたのは・・・。
 
 
 
[ ――――ハハ キトク ソラツグ モドレ―――― ]
 
「ママ・・・!!待って・・・!!」
 
 
 
 
何が努力家だ。
何が才能だ。
何が天才だ。
 
 
『努力は天才に勝つ??―――――』
 
 
結局、努力は天才に勝てない・・・。
 
それは、僕が証明したよ。
 
 
何が天才だ―――――。
何が――――――――。
 
 
 
「円様・・・・・」いきなりティキが話しかける。
 
「えっ??何?」
 
「円様、恐々しい顔つきをしていましたから・・・」
 
「そう??変なことを思い出しちゃってね・・・・」
 
「・・・・・・」
 
 
「さーて、今度はどんな手を使おっかなぁ~」
「あの子が嫌がることをしなくっちゃ・・・」
「ムヒョが一番、傷つかなきゃ意味ないよね・・・」
 
「はい・・・・円様――――」
 
 
何が努力家だ――――。
 
努力して何が悪いんだ。
 
―――――結果がすべてだ。
 
結果が出なきゃ努力した意味がない。
 
 
 
才能?
 
才能なんて無かったかもしれない。
 
 
 
天才?
 
天才なんか嫌いだ――――――。
 
 
 
 
「そうだ!!いい事を思いついたよ・・・ティキ・・・・フフフ」
 
 
 
「ムヒョを、六氷 透を一番痛めつける方法を――――――」
 
「手伝ってね・・・・ティキ・・・・」
 
「・・・・・ハイ、円様――――――」
 
 
                                  END
 
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2008/03/07 00 : 10
こめんと [ 0 ]とらっくばっく [ ]
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