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Muyho and Roji ‘s magic low a consultation office
《 ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 》
『悲しみの始まり』
空は薄暗い雲で一面覆われている。
「懐かしい・・・・フフフ」
「何がですか??」ティキが食事をかたづけながら質問する。
「いやね、そういえば執行人の発表のときもこんな空だったなって・・・・」
空を見上げながら円が答える。
「そうでしたか・・・・」
「僕にとっては、とても残酷な一日だったよ・・・」と苦笑いする。
すると、そのまま黙ってしまった。
僕は人一倍がんばった。
母を助けたい一心で努力した。
何事も一番でいたかった。
そのために、何度も図書館に通った。
だから夢を叶えられると思った。
だけど――――――。
だけど・・・・誰一人として僕のことを気づいてくれなかった。
僕が、一番最年少の執行人に近かった。
――――――――――――――あの時までは・・・・。
「廊下に――――霊が・・・!!」
「きゃぁぁあああ」
「あ・・・・!!」
「!!ヨッヨイチ・・・!!」
「魔縛りの術」
「え??」
「執行人を呼べ、オレ等じゃまだ対処できねぇ」
「――――ムッムヒョ・・・い、いつの間にペンを使いこなして・・・」
「ヒッヒ・・・まぐれだ、まぐれ。でも、初めて使った割に上出来だ・・・」
―――――この時からだ・・・この時から、自分の歯車が狂い始めたのは・・・。
[ ――――ハハ キトク ソラツグ モドレ―――― ]
「ママ・・・!!待って・・・!!」
何が努力家だ。
何が才能だ。
何が天才だ。
『努力は天才に勝つ??―――――』
結局、努力は天才に勝てない・・・。
それは、僕が証明したよ。
何が天才だ―――――。
何が――――――――。
「円様・・・・・」いきなりティキが話しかける。
「えっ??何?」
「円様、恐々しい顔つきをしていましたから・・・」
「そう??変なことを思い出しちゃってね・・・・」
「・・・・・・」
「さーて、今度はどんな手を使おっかなぁ~」
「あの子が嫌がることをしなくっちゃ・・・」
「ムヒョが一番、傷つかなきゃ意味ないよね・・・」
「はい・・・・円様――――」
何が努力家だ――――。
努力して何が悪いんだ。
―――――結果がすべてだ。
結果が出なきゃ努力した意味がない。
才能?
才能なんて無かったかもしれない。
天才?
天才なんか嫌いだ――――――。
「そうだ!!いい事を思いついたよ・・・ティキ・・・・フフフ」
「ムヒョを、六氷 透を一番痛めつける方法を――――――」
「手伝ってね・・・・ティキ・・・・」
「・・・・・ハイ、円様――――――」
END
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