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Last June bride~最後の花嫁~
いつまでこの生活が続くのだろう・・・・
ムヒョとの同居も長い時間が経っていた。。。。
これじゃ、夫婦同然だよ。
まぁ・・・執行人と助手の同居というのはそうめずらしくはないが・・・・
ここまで主夫として執行人をサポートするのは例をみないだろう。
しかし、此処の執行人があのムヒョなら納得がいく。
夫婦同然の生活も何も刺激がなくなってきたとムヒョは日頃思っていた。
普通の夫婦ならば同居→結婚→両親と同居などとなるのが一般的であった。
しかしこう、同居が長くつづくと結婚しているのか、していないのわからなくなってくる。
ムヒョは曖昧がキライだ。
白黒つけたかったのだ。
ちょうど、刺激もなくなってきた日常に飽き飽きしていたので・・・・・
ムヒョの提案はいつも突然やってくるのもだった。
提案というか。。。名案というか。。。。
思いつきというものは、オレ様執行人には得意なものであった。
そのときまでは、ムヒョは婚姻届を出せばいい・・・
もしくは、ハンコウだけ押して形式上、結婚したことにしておけばいいと軽く考えていた。
だが・・・・・・
ロージーは、そうにはとってくれなかった。
「えぇぇぇぇぇえええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「結婚!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「ウルセェ・・・・」
形式上だ形式上。
っと付加えても聞いちゃーいねぇ・・・。
ロージーはそこらへんを行ったり来たり・・・・
信じられないのかホッペを抓って夢じゃないよね?
夢じゃないよね?と何回も聞き返している。
夢ではない。
これは本当のこと。
ムヒョとロージーは結婚するのだ。
ムヒョの思ってたとおり、婚姻届にハンコを押すだけで済めばよかったのだが・・・・
「あのバカ・・・・・」
どうにも血迷ったのか・・・
うれしすぎて舞い上がったのか・・・・・
ロージーは式の手配までしていた。
妻のやることは気が早い。
ムヒョは形式上としていたがここまで大きくなってしまったことに対してロージーを怒ったが、返ってきた返事はムヒョが期待していたものとは、違ったものだった。
「ごめんなさい・・・お金がかかると思って2人だけの挙式にしといたから・・・・」
「!?」
「2人だけダ!?!」
何を言っている・・・・挙式はしないという返事だと思っていたが・・・
2人だけの挙式だと?
ムヒョは頭がクラクラしたらしく寝込んでしまった。
「ムヒョ~ムヒョ~いいでしょ~」
結婚式まであと1週間。
(2人だけということで期間は短い)
待つ間のロージーは挙式のことで頭がいっぱい、いっぱいだった。
「だって、ムヒョとの結婚式だよ?2人だけだけど、盛大にしたいじゃない!!」
ロージーの言い分はけっして変わらなかった。
ムヒョは逆に盛大でもなくても・・・・なんて謙虚な感じであった。
乙女にとっては、“結婚式”というものは人生で最大に幸せに瞬間でもあり最高の思い出になる。しかも好きな人と一緒にできて・・・・
乙女の心を持っているロージーにはこの上ない幸せなのだ。
挙式当日。
ロージーは朝早く事務所を出て結婚式会場に足早に向かった。
一方・・・新郎のムヒョはというと・・・・・
「ZzzzzzzzZZZZZZzzzz・・・・・」
まだ夢の中である。
この新郎は一世一代の自分のことでも呑気なのであった。
ロージーは自分が選んだ(驚かせようとまだムヒョには衣装を見せていない)ウェディングドレスを身にまとって鏡で何度も自分の姿をチェックしている。
周りから「お似合いですよ~」や「きれいですね~」など式場の人たちが口々にロージーを見て言う。そのつど、ロージーは「えへへ」と照れるのであった。
やっとのことで今日の重大さがわかったムヒョはムクッと起き上がり、自分の準備をするため式場へ向かう。
結婚式が寝坊では新郎の示しがつかない。
2人きりとは言え、かなり凝っている小さな教会である。
ムヒョは自分の支度が整うと、真っ先にロージーも元へ向かった。
これも新郎の義務であろうと自分に言い聞かせながら・・・・
ガチャ・・・
「ム・・・ムヒョ!?」
「ヨォ~」
「ど・・・どうかな???」
「ま、孫にも衣装だナ・・・・ヒヒ」
「も~もっとマシなコメントできないの?褒めるとかさ!!」
「褒めてほしいのか?」
「え・・・・・そうじゃないけど・・・・イジワル!!」
「ヒッヒ」
まったく見てられない新郎新婦である。
そして、挙式会場へ2人で向かう。
♪~♪~
入場のパイプオルガンの音色が2人の結婚を華やかに彩る。
牧師が出てきて、予定通りの神への誓い、2人は洗礼を受ける。
「新郎こと六氷 透は、新婦こと草野次郎を愛することを誓いますか?」
「誓います・・・」
「新婦こと草野次郎は、新郎こと六氷 透を愛することを誓いますか?」
「はい!!誓います!!」
「では指輪交換と誓いのキスを・・・・・・」
ムヒョは逆に2人きりの挙式でよかったと思っている。
大勢の視線を浴びる中で誓いのキスとやらをできる勇気がない。
ロージーもみんなの見る中でできないと同じく思っていた。
指輪はキラキラ光っている・・・・
ムヒョは急いでこれも新郎の義務と思い、
ロージーの誕生石でもあるサファイアをオーダーしておいた。
指輪は、ぴったりとロージーの左の薬指にはまるのであった。
ロージーは内心「さすが!ムヒョ」と関心して、さらに胸の鼓動が高まる。
つぎは誓いのキスである。
いまさら何を緊張することがあるのだろう。
ギャラリーはいなく、自分たちだけの世界。
だけど・・・・この雰囲気、衣装、指輪、花嫁という結婚式独特の匂いが2人を包み込んで緊張してしまう。
と、突然!!!
「ロージーく~~~ん!!!!!!!!!!!!!」
「へ??」
予想もしていない。
だれもが会場の入り口に目をやる。
そこには見覚えのある・・・ナナちゃん・・・・
「あれ?なんで・・・・??」
「理由は後!!!なんで2人だけで結婚式してるのよ!!!私たちも呼ぶの忘れてない??」
「私たちダァ???」
ムヒョの勘は当たっていた。
ナナちゃんをはじめ、ケンジ、ヨイチ、ビコすべての関係人がそうでで会場に押し寄せてくる。
「えぇぇぇぇぇええええぇぇ!!!!!!!」
ロージーはキョどりッぱなしだが、ムヒョは冷静だった。
ムヒョはロージーの手をとり・・・
「逃げるぞ!!いいな?」
とロージーの耳元で囁くと祭壇の脇にあるドアから外へと飛びだした!!
「待て~~~~!!!コラ~~~!!!」
ナナちゃんの罵声が聞こえる。
「あ・・・ちょっと新郎、新婦さん!!!誓いのキスが・・・・まだ・・・」
困った顔した牧師さんの気弱な声がしたかしないかは・・・・・
逃げだした新郎、新婦には聞こえない。
逃げながらロージーはナナちゃんたちがなぜ来たのか?を考えていて・・・・・
「僕はただ・・・結婚するんだ~しかみんなにいってないのに・・・なんで?」
「それダ・・・・」
大方見当がついたムヒョは大きなため息をつきながら当てもなく走った。
大きな木の木陰を見つけたムヒョは一先ず、休憩とばかりにそこに寝そべる。
「ぼ~くも!!」
ドレスが汚れるなど気にしない。
「ねぇ・・・ここでもいいよね?誓いの・・・・キス・・・・」
「誰もいねぇーし。ま!神様はどっからでも見てるからナ」
「じゃー・・・・・」
2人を包むかのように、まだ夏ではないがあたたかく、やわらかい風が吹きぬけた。
それは神様が2人の幸せを保証するかのように・・・・・
ただ2人だけを見守るように・・・
夏はもうそこである。
(σ゚∀゚)σあとがき。・゚・(ノД`)・゚・。ウワァァン
ってホントに書いてしまったよ。
小説。
なんか自分の小説変わった??って思うように探り探りでした~
もう、いいよね。
お幸せですよ。ムヒョロジさま!!!!
御本がきてまったくよいもので!!自分も!!なんて・・・・
漫画もよかったんですが。。。。
ちょっと衣装とかわからんから・・・・小説で。
6月30日UPなので最後のジュンブライドでした~
(;´Д`A ``` すいませんでした。
これからもよろしくおねがいします。。。。 PR |
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