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2025/05/22 04 : 51
CATEGORY : [小説]

Muyho and Roji ‘s  magic low a consultation office

《 ムヒョとロージーの魔法律相談事務所 》

 

『悲しみの始まり』

 

空は薄暗い雲で一面覆われている。

 

「懐かしい・・・・フフフ」

 

「何がですか??」ティキが食事をかたづけながら質問する。

「いやね、そういえば執行人の発表のときもこんな空だったなって・・・・」

空を見上げながら円が答える。

 

「そうでしたか・・・・」

 

「僕にとっては、とても残酷な一日だったよ・・・」と苦笑いする。

 

すると、そのまま黙ってしまった。

 

 

 

 

 

僕は人一倍がんばった。

母を助けたい一心で努力した。

何事も一番でいたかった。

そのために、何度も図書館に通った。

だから夢を叶えられると思った。

 

 

 

だけど――――――。

 

 

 

だけど・・・・誰一人として僕のことを気づいてくれなかった。

 

僕が、一番最年少の執行人に近かった。

 

 

――――――――――――――あの時までは・・・・。

 

 

 

 

「廊下に――――霊が・・・!!」

「きゃぁぁあああ」

「あ・・・・!!」

「!!ヨッヨイチ・・・!!」

 

「魔縛りの術」

 

「え??」

「執行人を呼べ、オレ等じゃまだ対処できねぇ」

「――――ムッムヒョ・・・い、いつの間にペンを使いこなして・・・」

「ヒッヒ・・・まぐれだ、まぐれ。でも、初めて使った割に上出来だ・・・」

 

 

 

―――――この時からだ・・・この時から、自分の歯車が狂い始めたのは・・・。

 

 

 

[ ――――ハハ キトク ソラツグ モドレ―――― ]

 

「ママ・・・!!待って・・・!!」

 

 

 

 

何が努力家だ。

何が才能だ。

何が天才だ。

 

 

『努力は天才に勝つ??―――――』

 

 

結局、努力は天才に勝てない・・・。

 

それは、僕が証明したよ。

 

 

何が天才だ―――――。

何が――――――――。

 

 

 

「円様・・・・・」いきなりティキが話しかける。

 

「えっ??何?」

 

「円様、恐々しい顔つきをしていましたから・・・」

 

「そう??変なことを思い出しちゃってね・・・・」

 

「・・・・・・」

 

 

「さーて、今度はどんな手を使おっかなぁ~」

「あの子が嫌がることをしなくっちゃ・・・」

「ムヒョが一番、傷つかなきゃ意味ないよね・・・」

 

「はい・・・・円様――――」

 

 

何が努力家だ――――。

 

努力して何が悪いんだ。

 

―――――結果がすべてだ。

 

結果が出なきゃ努力した意味がない。

 

 

 

才能?

 

才能なんて無かったかもしれない。

 

 

 

天才?

 

天才なんか嫌いだ――――――。

 

 

 

 

「そうだ!!いい事を思いついたよ・・・ティキ・・・・フフフ」

 

 

 

「ムヒョを、六氷 透を一番痛めつける方法を――――――」

 

「手伝ってね・・・・ティキ・・・・」

 

「・・・・・ハイ、円様――――――」

 

 

                                  END

 

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2007/05/20 22 : 50
こめんと [ 0 ]とらっくばっく [ ]
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