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影に咲く花
俺の友達は、一人は努力家。
一人は天才。
俺はそんな2人と一緒に行動していた。
「ミッション・コンプリートです」
「見事な才能だ」
「称賛に値する」
エンチューは頭が良かった。
そして・・・ムヒョは・・・。
「廊下に霊が!?」
「魔縛りの術!!」
「いつの間にペンを使いこなして・・・・」
「まぐれだ、まぐれ」
ムヒョは生まれ持った天性があった。
そんな2人と共に行動しているから 。
「ヨイチってさ、才能ないのに才能あること一緒にいるよね~」
「自分にも才能があるって思ってるからじゃない??」
「才能ない人って案外、浮いて見えるんだよね~」
「そうそいう・・・・あと、自分が目立ちたいからじゃない?」
「それ、ある~~~~!!」
「アハハハハ!!」
そんな悪口はイヤでも、耳には入るってもんで・・・。
でも、2人の才能のプレッシャーみたいなのは薄々感づいてしまっていた。
2人がだんだん遠い存在になっていく・・・・。
2人が術を使うたび・・・・。
2人が先生の誉められるたび・・・。
俺っていったい何のために此処にいるのだろう??
俺の存在価値って・・・??
俺はコイツらの噛ませ犬なのか??
―――――――アイツらにだけ光が当たり、そんな2人の影に俺がいる。
2人の才能が怖い。
限界を知らない才能が・・・・。
そんなことは内心思ったとしても、決して顔に出さない。
顔に出すとアイツらが心配するから。
それが俺の良いところなのかもしれない。
「ヨイチってさ、いっつも笑ってたり、ヘラヘラしてるよね~」
「なんだよ、急に!!」
「ただのノーテンキなんじゃネェーの?」
「そうかも・・・ウフフフフ」
「笑うな!エンチュー!!」
「でも、悩みとか無さそうじゃない??」
「ヒヒッ全くナ!!」
「ウフフフ!!」
「・・・・・」
俺にだって悩みはある・・・・。
俺が今、どんな気持ちなのか・・・・。
笑顔で隠しているけど、本当は・・・・・。
コイツらと居てはいけないんじゃないかと思ってしまう・・・・。
俺は才能なんてないんだ!!
「オイッ声に出てるゾ!!」
「え??」
「ホラ、エンチュー落ち込じまったじゃネェーか!!」
「ヨイチが・・・・ヨイチは・・・・」
「ゴッゴメン・・・・エンチュー」
「悩みがあるんだったら、云ってよ~」
「・・・・・」
「例の悪口か??あんなん気にしてんのかヨ!!」
「えっ・・・知ってんのかよ!!」
「悪口・・・・??」
「あぁ、俺らとヨイチは釣り合わないって云うやつダロ??」
「・・・・・」
「そんなことないよ!ヨイチはとってもいい子だよ?」
「いい子なんかじゃない・・・・」
「俺には才能なんてない、でも・・・・」
「でも・・・・??」
「お前らと居ると楽しくて仕方がねぇーんだ」
「ヨイチ・・・・・」「ヒヒッ」
「人の目なんて気にすんナ」
「そうだよ!!みんな、何かの才能があってMLSに入ってきたんでしょ??」
「一人だけ才能がないなんておかしいよ!!」
「そうかな・・・・??」
「ノーテンキはノーテンキらしくダロ??」
「ヨイチはヨイチなんだから!!」
「お前ら・・・・」
ギュ !!
「痛い!!痛いよ!ヨイチ!!」
「ってテメ~~~~!!」
俺はうれしくて、うれしくてこれが俺の友達で、仲間で・・・!!
俺はそれから悪口を聞いても気にもとめなかった。
そのかわり、俺らの友情は深まった。
俺の仲間は、一人は努力家。
一人は天才。
この光り輝く才能の影にひっそりと佇む俺・・・・・。
ある意味、俺はそんな2人の才能に嫉妬していたのかもしれない・・・・。
今思えば、笑っちゃうけど・・・・。
でも、そんな2人のおかげで、こうして裁判官まで上りつめ、ペイジ部長の下で
働かせてもらっている。
天才、努力家、ノーテンキ 。
このバランスがとれていないようでとれている、MLSの名物トリオ!!
今ではこの3人はバラバラだけど・・・・・。
―――――― いつかきっと・・・。
~ あとがき ~
お疲れさまでした~~~~!!
どうでしたでしょうか??
初、ヨイチ目線!!
仲間に大きい存在が居るといろいろと苦労するものですよ・・・・。
みたいな感じでお送りしたんですが・・・。
案外、いつもへらへら笑ってる人こそ怒ると怖いし、大きな悩みを持ってると思うんですよね~(-_-)
まぁ、またいろいろ増やしていきたいとおもいます。
がんばりま~す。!(^^)!
今後ともこのサイトをよろしくお願いします。<(_ _)> PR |
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