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『追えば逃げるの法則』 何気ない日常――――――。 何気ない昼下がり―――――。 俺はソファーでジャビンを読みながらロージーの入れた紅茶を飲んでいる。 そんな俺をじっと見つめながらロージーが突然――――。 「ムヒョ❤ 好きだよ!!」 俺がジャビンを読んでいるのにもかかわらず、俺の目の前でキラキラ目を輝かせて言ってくる。 ――――――当然、俺は何も答えない・・・・・。 「ムヒョ❤ 好きだよ!!」 また、言ってくる。 うるせぇので、ジャビンを持ったままソファーの隅っこによる。 「ムヒョ~~~~~」 「・・・・・・・・・・・・・・・」 シカトだ、シカト・・・・・。 ロージーがまた俺の目の前に来て、顔を近づけてくる。 「ムヒョっ❤ 大好きだよ」 こりねぇ奴だナと思いながらも、おれは何も言わねぇー。 俺はそのままジャビンと紅茶を持って、自分の部屋に向かった。 「ムヒョ~~聞いてる??」 俺は自分の部屋に入り、カギをかけた。 でも、ロージーはドア越しにまた、言ってくる――――――。 「ムヒョ~~~開けてよ~~~」 「ムヒョ~~~~~~~!!!」 俺は逃げる・・・・。 でも、ロージーは追ってくる。 ロージーが追ってくる。 俺は逃げる。 どこまでも逃げるが、アイツは懲りずもせずに俺のあとを追ってくる・・・・・。 好きという言葉から逃げる・・・・。 こんなことは日常茶飯事だ。 ロージーの告白はもう何百回も聞いた。 俺はいつも答えないのであった。 ――――――――逃げているからだ・・・。 『追えば逃げるの法則』 この言葉が俺たちの日常に良く当てはまる。 ロージーが追ってくるから、俺は逃げる。 ―――――――でも、たまには待ってやる。 だから俺は部屋のカギを開けた。 「ムヒョ!!」 「ヒッヒッ」 ―――――でも、また俺は逃げるだろう・・・・。 そしてアイツは追ってくるだろう。 俺を見失わないように少し待ってやるのも良いかも知れねぇナ・・・・・。 『追えば逃げるの法則』 俺たちの関係はまだまだ続く・・・・・・。 PR |
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